昨日アップした華さんが語ったオーディションの本質と未来への期待は、読んでいただけましたか?
今日は、昨日から一般参加枠の申し込みがはじまったベルリン国立バレエ学校特別ワークショップについて!
この企画ができた秘話もあるので、最後まで読んでね🧡
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STAFF:まず、ベルリン国立バレエ学校ってどんなところですか?

HANA:国立のバレエ学校ということもあって、授業料は無料!
レッスンは、朝の7:50からスタート。
みんな眠い目を擦りながらも朝から腹筋頑張ってた(笑)
寮はスタジオがある建物と繋がっていて、食堂もあって3食そこで提供される。
16歳までは寮に入れるけど、その後は自分でアパートを探さないといけない。
学校に入学するには、必ずドクターのスクリーニングが行われて、前回ベルリンにいた時に立ち会ったけど、どれだけターンアウトができるか、背骨は真っ直ぐか、それと一番大事な1年間の厳しいトレーニングに耐えられる身体をしているか。
ドクターは女性で、アシスタントの方も女性。
独特なアクセントの英語だったドクターだったけど、とっても優しい方だった。
国立の学校だから、レッスンは全部ドイツ語。
だから留学する前に絶対に勉強しといた方がいい。
アメリカやほかのヨーロッパの学校に比べて、入学手続きがだいぶすごい・・・。
大変。
レッスンは、少人数制でTHEワガノワメソッド。
エグザムが多くてバーからセンターまで覚えて数ヶ月かけてブラッシュアップしていく。
カンパニー付属の学校だからこそ、学年が上になるとリハーサルを見れたり、参加したり、一緒の舞台に立つ機会があるのはいいね。
話せばきりないから、とりあえずこのぐらいにしておくね(笑)
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STAFF:UNBLとベルリン国立バレエ学校が特別留学実施できるようになったのは?
HANA:今年、UNBLANCHEは ベルリン国立バレエ学校 と独占契約を結んだから。
日本からベルリンへの留学を目指すみんなにとって、コンクールを通じた留学以外の新しい道が開ければいいなって。
ここにたどり着くまで、大変だったよ(笑)。
ベルリンまで打ち合わせに行って「ただの結果やその場の印象じゃなくて、未来の可能性を見てほしい!」ってとにかく頼み込んだ。
校長も理事も、同じ気持ちでいてくれて、その結果、現地の生徒たちと同じレッスンを1週間受ける特別なプロセスを導入してもらえることになったの。
一つ幸運だったの(?)のは、校長も理事も女性だったこと。
女性同士トップに立つことがどれだけ大変で、どれだけ周りから馬鹿にされたり、逆風に立ち向かっているかわかるからこそ、一緒に手を取り合おう!って言ってくれたの。

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STAFF:これ、すごくないですか?
HANA:うん(笑)頑張ってきてよかったなぁって思えた瞬間の1つだった。
STAFF:前回のベルリン国立バレエ学校の特別留学はどんな感じでした?
HANA:スケジュールとしては 現地到着した次の日は、ベルリン国立バレエ団のスタジオでプリンシパルとの特別レッスンをして、その後に佐々晴香さんにきていただいてバレエ団のカンティーンで一緒にランチを食べながら交流、その後観光。

次の日からバレエ学校での1週間が始まったのだけど、全員ドレーンがレベルや年齢を加味して決めたクラスに振り分けられたから、みんな別行動。
Aちゃんは、7:50からクラス、Bちゃんは、9:00からとか。
なんでそのクラスに振り分けられるかっていうと、その子が入学した場合そのクラスに配属になるから、担任の先生に見てもらうことが大事で、ドレーン、理事、担任、ドクターがYESと言ったら入学できるの。

ランチは、寮の食堂で食べて、また次のクラスへ。 みんな終わる時間も違うから、早く終わった子は、食堂でUNBLから出された課題やったり。
基本、行き帰りはみんなで移動。
最終日に、ドレーンから誰がセレクトされたかが発表されて、嬉し涙の子もいれば悔し涙の子もいて、そこが私も一番ハードな瞬間だった。
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STAFF:UNBLの課題ってなんですか?

HANA:あまり詳しく言うと、秘伝のタレのレシピ教えてるみたいだから嫌なんだけど(笑)、留学するって一人で自分のことしたり、要は、自立しないといけないから、そうするための準備としての課題とか、留学するにはコミュニケーション能力も必要だから現地の子とやらなきゃいけないアクティビティとか、いろいろ♡(笑)
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STAFF:今回ドレーンが来日した時のWS/オーディションについて少しお聞かせください
HANA:2025 SEASONでチケットを受け取ったダンサー は、二次セレクションとして、ベルリン国立バレエ学校のドレーン先生 に直接見てもらえ、留学の最終選考が行われる。
一般参加者 は、オーディション対象にはならないけど、ドレーン先生による2日間のみっちりなレッスンを受けることが可能。
ドレーンの教えって素晴らしいの。
いろんなディレクターのレッスンをしてきたけど、ピカイチ。
上手になってほしいとか、この時間で学んでほしい!っていうドレーンの素晴らしい人徳が滲み出てるの。だからワークショップだけでも自分の成長のために受けてほしいなって思うの。

ベルリンの学校に行きたいと今は思ってない子だったり、留学がまだ視野にない子でも、ヨーロッパのトップの学校がどういうトレーニングしているか見て感じることってすごく大事。
あと、本当にUNBLであった話だし、私のキャリアでもあったことだけど、声を大にして言いたい。
本当にチャンスはどこにあるか分からないの。
希望してなかったり、オーディション対象じゃないダンサーがディレクターの目に留まって留学したり、バレエ団に入ったり。
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STAFF:あの選択肢の話してください(笑)

HANA:そもそも先方(この場合学校やドレーン)から「YES」をもらうまでダンサーには選択肢がないの。
YESをもらってやっと選択肢その1ができるわけで。
1.その選択肢がいつ、どこでもらえるかなんて分からない
2.狭き門
言ったらきりないけど、そういうハードルがあるのに自分からその門を狭めてたら....
選択肢がない限りその先には進めないのだから、その選択肢を持つっていうことはどう言うことかを考えてほしいなと思う。
だからこそ、キャリア説明会でライナーとも一緒にみんなに伝えたけど、UNBLだけじゃなくて海外のゲストが日本に来てWSをするなら、受けないより受ける理由の方が多いよねって。
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STAFF:このまま話していくと、ブログが論文になりそうなので、この辺で一旦終わります。
HANA:¥30,000のワークショップは決して安くない。だけど、その3万円の価値を自分で5万円、10万円の価値にできるならワークショップに来てほしい。which means... それぐらいの覚悟と本気度で来てほしいなって。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
華さんが伝えたように、チャンスは必ずしも予測できるものではありませんが、それに備えることができるのは自分自身です。今回のワークショップもスキルの成長だけでなく、次のステップへの可能性を広げる貴重な機会です。全力で取り組むことで、未来への扉が開かれるかもしれません。
次回のワークショップでも新たな学びと出会いを期待しています。
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